膝の知識
膝は身体の動きに関連する機能を持っています。例えば、立つ、歩く、走る、跳ぶなどの時に全身の重さを支え、膝の周りの筋肉の収縮からくる力を常に受けています。膝を動かす際、立つや歩くことでも膝の関節の骨に摩擦が生じ、膝の関節が損傷する可能性があります。そのため、以下のように行動することが推奨されます。
- 太っている場合は体重を減らし、また、体重が過度に重くならないよう注意する
- 膝の内側の骨に大きな圧力をかける姿勢を避ける、例えば、かがむ、座禅を組む、折半座、しゃがむ、長時間立っていること、重量を持ち上げるなど
- 膝を強化するトレーニングを行う、定期的に行うことで、膝の周りの筋肉が強くなり、膝がしっかりと動きやすくなる
- ベッドや椅子で脚を垂れ下げ、膝を真っ直ぐに伸ばして5秒間キープする、片方の脚につき10セット行い、1日2回行うこと。行う際、重さを増やすために砂袋を使用することができる
- 膝が非常に痛む初期段階では、その膝を休ませ、重い物を持たないようにする。ゴム製の包帯で膝の周りを固定し、摩擦を減らすことができる。膝の痛みが和らいだら、定期的に膝をトレーニングする、1日2回
- 症状が改善しない場合は医師に相談する
膝の退行性変化を示す症状
- 長時間座った後に立ち上がると、膝の周りが痛む
- 階段の上り下りで膝が痛みを感じる
- 歩いたり、長時間立っていると、膝が痛いか、弱くなって歩けなくなる
- 膝の周囲が腫れたり、暖かく感じられる。酷くなると歩くか立つときに膝が変形してしまう
膝の退行性変化を抱えるゴルファーはプレースタイルを変えるべき
膝の退行性変化の症状で膝が痛むゴルファーは、アドレス時やスイング時に膝を曲げることが難しくなります。痛みによってスイングが阻害され、上体の柔軟性を高めるためのトレーニングを重視する必要があります。これにより、負傷を防ぐことができます。- つま先をもっと開いて立つことで、膝へのねじれの力を減らす
- Spikeのないゴルフシューズや、ソールが柔らかいSpikeのシューズを使用することで、膝へのねじれ力を減らす
- 力を抑えるゴルフ用具を使用すること、例えば、軽いクラブやグラファイトのシャフトを用いることで打距離を伸ばすなど
- 回復期に再度プレーを始める際は、最初は短いアイアンを使い、フルスイングを控えて膝へのねじれ力を減らし、症状が改善に合わせて徐々に増やしていく
- 膝の周りの筋肉を強化するエクササイズを欠かさず行い、退行性変化を遅らせ、膝の使用能力を向上させる