健康診断
健康診断とは、医療方法による身体と心の状態の検査であり、カルテの取り方からバイタルサインのチェック、身体検査、さまざまなラボテストに至るまで、患者の健康情報を得ることを目的とし、起こり得るリスクを分析して健康管理と適切なフォローアップ計画を立てる一般的な健康診断です。
リスク要因に基づく健康診断
しかしながら、もう一つのタイプの健康診断があり、それは法律により定められたリスク要因に基づく健康診断(省令により定められた従業員の健康診断標準、リスク要因に関連する作業、令和5年)です。つまり、職場での作業が従業員の健康に潜在的なリスクを与える場合、使用者は定められたタイミングでリスク要因に基づいて従業員の健康診断を行わなければならず、従業員の健康状態の適切性や仕事による健康への影響を知る必要があります。
リスクのある作業
リスクのある作業とは、従業員が従事する
- 法律で定められた危険な化学物質 労働省告示「使用者が従業員の健康診断を行う危険な化学物質を定める平成24年
- ウイルス、バクテリア、カビ、その他の生物学的物質の有毒な微生物
- 放射線
- 熱、寒さ、振動、大気圧、光、音
- その他、従業員の健康に危険をもたらす可能性のある環境
従って、職場で適切な健康リスク評価(Health Risk Assessment)が実施され、上記のリスク要因が存在すると判断された場合、使用者は従業員の健康診断を行う必要があります。
リスク要因に基づく健康診断
リスク要因に基づく健康診断は、次の詳細に基づいて行うことができます
- 就職前健康診断(Pre – Employment Examination)は、工場/企業がその人を雇う前に行う健康診断です/労働者を雇用する前の健康状態を評価するためのもの
- 就業前健康診断/職務変更前健康診断 (Pre – Placement Examination) は、従業員が担当する職務の特性、接触する可能性のあるリスク、および影響を受ける基準値との比較のための健康状態を評価するために行います
- 作業適性評価(Fitness to Work) には
- 就業前健康診断 (Pre – Placement Examination) は、仕事の位置が決まった後、契約締結後 30 日以内に行います
- 職務変更の場合の適性評価 (Change Position) または特殊な仕事の作業適性評価(Fitness to Work for Special Job)として以下のようなものがあります
- 密閉空間での作業適性評価(Confined Space)
- 高所作業の適性評価(Work at Height)
- フォークリフト運転の適性評価(Forklift)
- クレーン操作の適性評価(Cranes Operation)
- 運転適性評価(Fitness to Drive)
- 消防士の適性評価(Fire Fighter)
- 船員の適性評価(Seafarer)
- リスク要因に基づく年次健康診断(Periodic Examination)は、職場のリスク要因から健康への影響を監視するために行います (Health and Medical Surveillance)
- けがや病気からの復帰前の健康状態評価(Return to Work Assessment)
- 退職前健康診断(Retirement Examination) は、離職する従業員の健康状態を評価するために行います
省令により、リスク要因に基づく健康診断を実施できる者は、予防医学の資格または許可を受けた医師、または厚生労働省認定の職業医学トレーニングを受講した医師です。これにより、従業員の職業上の健康状態を適切に評価することができます。
クルンテープ病院の職業衛生センターには、作業からのリスク評価、リスク要因に基づく健康診断、適切な健康診断計画の立案に精通した、予防医学と職業医学の資格を持つ医師チームが揃っています。これにより、従業員と使用者が安心して効率的に働き、職場での健康上の影響を最小限に抑えることができるよう全面的な職業衛生サービスを提供します。