HPVワクチンについて知る
HPVワクチン、すなわち子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がんの主要な原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐワクチンです。HPVの感染により、子宮頸部の細胞が慢性的に炎症を起こし、がん細胞へと変化する可能性があります。
HPVの型
子宮頸がんの原因となるHPVには40以上の型がありますが、最も検出されるリスク型は16型と18型です。これら2型を予防できるCervarixワクチンは、子宮頸がん予防において約70%の効果があります。また、16と18型の予防と同時に、性器の尖圭コンジローマを引き起こす6型と11型も95%予防可能なGardasilワクチンもあります。どのワクチンを接種するかは、医師と相談することが必要です。
どのHPVワクチンがベストか
- 性交渉を持つ前の若年期に接種すると、ワクチンの有効性が高まります
- 免疫をしっかりと構築できる年齢、研究によると9~15歳の女の子では、2回の接種で3回接種と同等の効果が得られるとされています
- 女性は9~26歳の間にHPVワクチンを接種すべきで、特に11~12歳の時期を推奨
- 男性も9~26歳の間に4型のHPVワクチンを接種可能で、尖圭コンジローマや直腸がんを予防することができます。特に11~12歳の時期を推奨
正しくHPVワクチンを接種する
HPVワクチンは全3回接種する必要があります
- 1回目 :指定した日に接種
- 2回目 :最初の接種から1~2ヶ月後に接種
- 3回目 :最初の接種から6ヶ月後に接種
***15歳未満で最初の接種を行った女性は、2回の接種で6~12ヶ月間隔で接種可能
HPVワクチンのメリット
- HPVに対する高い予防効果
- 副作用が非常に少なく、注射部位の痛み、腫れ、かゆみ、発熱、頭痛、吐き気、嘔吐などがあるが、自然解決する
- 子宮頸がん検診と同時に受けることができる
- 女性だけでなく、男性に対してもHPVを予防できる
HPVワクチン接種が推奨されない人
- ワクチン成分に対して過敏症(Hypersensitivity)を持つ人
HPVウイルスは、子宮頸がんだけでなく、膣がん、外陰がん、性器の尖圭コンジローマも引き起こします。そのため、若いうちからHPVワクチンを完全に接種することで、これらの病気から効果的に保護されます。