2型糖尿病患者にとって、薬の服用や食事の管理だけでなく「運動すること」も病状を改善し、糖尿病の薬を止められる可能性がある重要な要素です。適切かつ定期的な運動は血糖値を下げるのに役立ちます
運動中、体はエネルギーを消費します。そして、体で最も重要なエネルギー源は「糖」です。適量の運動を行えば、血中の糖をエネルギーに変えるために使用し、その結果血糖値が下がります。また、運動は体の組織をインスリンに敏感にするため、同じ量のインスリンで、前より多くの糖を使用できるようになり、血糖値を下げることができます
一部の患者はいくつかの理由で運動を避けがちです。例えば、疲れすぎるのが怖い、時間がない、そもそも運動が好きではない、治ることがないと信じている、他の病気も抱えている、効果が出るのが遅い、などです。そして、この病気との戦いにおいて大きな障害となるのが、失望感と諦めです
そのため、運動の利点を知ることは、2型糖尿病患者の運動への動機付けにとって重要なインスピレーションとなります
直接の利点
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運動は血糖値に良い影響を与え、減量によって背骨と膝の関節への負担が軽減します
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血中の脂肪とコレステロールのレベルが下がり、心臓病のリスクが減少します。
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メンタルヘルスが向上し、気分も明るくなり、血糖値を下げる助けとなります
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肌の状態が良くなります
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医療費の節約になります
間接の利点
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社会で価値のある、質の高い人物となり、日常生活で自分自身を支えることができます
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家族と一緒にさまざまな活動を行うことができます。例えば、料理をしたり、旅行に行ったり、孫の世話、市場への買い物、ショッピング、お布施、友人との親睦会などです
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社会への大きな貢献ができます。例えば、教育、運動指導、料理教室など
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他の多くの糖尿病患者に模範を示します
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見た目が良く、バランスの取れた体型は、人から好感を持たれます
周囲からのサポートと糖尿病との戦いに対するインスピレーションがあれば、運動はもう難しいことではありません。まずは簡単な目標から始めてみましょう。例えば、次の血液検査で血糖値が良くなること、そして徐々に次の目標へと進んでいきます。