誰もが身体の器官を失いたいと思う人はいませんが、特に顔や口腔の器官は、人格や自信に影響を与えるため、顎顔面補綴学(Maxillofacial Prosthodontics)は、患者に義肢を提供し、人生の質を向上させるための専門分野です。
顎顔面補綴学について知る
顎顔面補綴学(Maxillofacial Prosthodontics) は歯科医学の一分野で、顔と口腔の器官を失った患者に義肢を作るために、さまざまな知識を適用する分野です。義肢を作る理由は以下の通りです。
- 先天的な障害(Congenital Missing)、例えば、唇顎口蓋裂や片方の耳しかない場合など
- 事故による器官の損失(Trauma)
- がんによる器官の損失(Cancer)
顔と口腔の義肢
顎と顔に特化しています。これには以下が含まれます。
- 口腔内の義肢(Intraoral)、例えば、義歯、飲み込み補助装置、発音補助装置など
- 口腔外の義肢(Extraoral)、例えば、眼球、眼窩、鼻、耳、さらには人工頭蓋骨など
このほかにも、手や指など、様々な身体部位の義肢製作を含みますが、腕や脚の義肢は含まれません。
治療の重要点
- 口腔内の義肢 (Intraoral)
使用上の機能を重視しています。これには、話すこと、音を出すこと、飲み込むこと、噛むことが含まれ、アクリル製の素材を使用して耐久性を高めています。治療には、内外の口腔を型取りする作業が含まれ、口腔外の義肢とは異なる技術や手順を要します。この部位の義肢を作る過程は複雑で、約1ヶ月かかります。
- 口腔外の義肢 (Extraoral)
美観を重視し、サイズ、色、形が自然に見えるようにします。材料には柔軟性のあるシリコンが使用され、製造過程は比較的単純ですが、患者の満足度によります。この箇所の義肢を作るのに2-4週間かかります。
顔と口腔の義肢を変える手順
- 失われた顔の部位や口腔内外を型取りする
- 型取りしたトレイを失われた部位に挿入し、型取り材が固まったら取り出し、必要に応じてその部位のさらなる寸法を計測し、細部まで一致させる
- 歯科医師が義肢を美しく、現実的に、正確なサイズで患者の失われた部位に合わせて作成
- 歯科医師が患者に義肢を試着させる
義肢の利点
- 機能回復
- 美しさ
- 人生に自信を持つ
- 生活の質を改善する
義肢を適切にケアすることは、使用寿命を延ばし、定期的に歯科医師の診察を受け、顔と口腔の義肢を常にチェックしてもらう重要な点です。
バンコク病院歯科センターでは、専門技術と経験豊富な顎顔面補綴学の歯科医師チームが、処置開始から、細部に至るまでの計画、目標達成のための処置まで、患者の生活の質を向上させるために全面的にサポートします。
