プレスリリース
2020年3月13日
バンコク病院にてCOVID-19感染者が手術を受けた件についての事実
ソーシャルメディアや様々なメディアに掲載され、COVID-19に感染した患者がバンコク病院で手術を受けた後、患者を担当した医師が自身を隔離せずに通常通り業務を行ったというニュースについて、その情報は事実とは異なると説明させていただきます。
報じられた患者は事故に遭い、緊急手術を受ける必要がありました。そのためバンコク病院では手術前に2回のCOVID-19スクリーニングテストを行い、結果は両方とも陰性でした。患者にはCOVID-19の症状がみられず、体に異常な症状があったわけではありませんが、高リスク国からの入国であったため、この患者の治療に携わった医師、看護師、関連スタッフは、厚生労働省の感染症対策ガイドラインに厳格に従い、一般患者とは分けて対応しました。また、検査や医療処置を行う際には、全員が国際基準の個人保護具(PPE)を着用していました。
手術後、患者はフォローアップの外来診察を受けました。その際、再びCOVID-19のテストを行い、今回は陽性反応が出ましたが、その時点で患者に症状はありませんでした。そのため、厚生労働省のガイドラインに従い、患者は隔離治療を受けることとなりました。
この患者の治療に携わったスタッフは、疫学的調査に基づいて、高リスクと判断された者は14日間の自己隔離を完了しており、リスクがないと判断されたスタッフは通常通り勤務しています。報道された患者担当医については、患者の治療を行う際に常に適切な保護装備を着用しているため、他者への感染リスクはなく、通常通り業務を行っています。
バンコク病院は、患者とすべての専門職の安全を非常に重視しており、標準プロトコルと効果的なリスクスクリーニング手順を持っています。そのため、サービスを受けるすべての方が、国際基準に則ったケアを提供することを保証し、COVID-19から安全であると確信しています。
敬具
バンコク病院