雨季に注意すべき4つの慢性疾患は次のとおりです
1) 風邪 (Common Cold)
原因 : ウイルス感染、例えば Rhinovirus (ライノウイルス)
感染方法 : ウイルスを吸い込んだり、咳やくしゃみをしたりして感染します
症状 : ウイルスに感染してから約 1 – 3 日後、くしゃみ、鼻詰まり、鼻水、低熱、その後咳の症状が出ます
治療 : 症状に応じて治療します。温かい水を頻繁に飲むこと、38.5度以上の高熱、咳、痰の増加、息切れ、食欲不振の場合は、すぐに病院へ行きましょう
予防 : 手を頻繁に洗い、マスクを着用し、風邪の症状がある人との共有を避けましょう
2) インフルエンザ (Seasonal Influenza)
原因 : インフルエンザウイルスによる感染です
感染方法 : 患者の鼻水や痰に含まれるインフルエンザウイルスにより、空気が循環しない場所で近距離にいる人に感染が広がります。咳やくしゃみで、ウイルスを吸い込んで感染することもあります。感染後約 1 – 3 日で症状が出ます
症状 : 38–39度の高熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感、咳、のどの痛み、鼻詰まり、鼻水もあり得ます
治療 : パラセタモール系の解熱剤を服用し、迅速に医師の診察を受け、治療を開始してください。インフルエンザは、特に重症化すると、肺炎を併発するリスクがあります。小児、高齢者、糖尿病患者、腎臓病、心臓病患者、妊婦など、高リスクな患者に注意が必要です
予防 : 特にリスクが高い人、例えば6ヶ月から5歳の子供、65歳以上の高齢者、妊婦、特定の慢性疾患(心臓病、腎臓病、糖尿病)を持つ患者、がん患者、免疫不全患者、肥満患者などに年1回のインフルエンザワクチン接種をお勧めします
3) デング熱 (Dengue Fever)
原因 : デングウイルス (Dengue Virus)による感染です
感染方法 : デングウイルスを持つネッタイシマカ (Aedes Egypti) に刺されることで感染します。この蚊は水たまりに生息し、昼間に活動することが多いです。感染してから約 2 – 7 日で症状が現れます
症状 : 38–39度の高熱、頭痛、筋肉痛、食欲不振、吐き気、嘔吐などがあります。場合によっては体に出血点が現れることがあります
治療 : パラセタモール系の解熱剤を服用し、アスピリンやNSAIDs系の解熱剤(例えばイブプロフェン)の服用を避け、速やかに病院で診察を受けてください
予防 : ネッタイシマカの発生源を除去し、特に水たまりを避けることが重要です。9歳から45歳の既にデング熱に感染したことがある人や、未感染の人には予防接種が推奨されています
4) RSV (呼吸器合胞体ウイルス)
原因 : RSVウイルスによる感染です。子供と大人の両方に感染が発生し、特に2歳までの幼児や幼稚園児に多く見られます
感染方法 : 感染者の分泌物(例えば鼻水、痰)に直接触れたり、咳やくしゃみによってウイルスが含まれる空気を吸い込むことによって、感染します
症状 : 感染後3–5日で発症します。乳幼児では発熱、咳、痰、鼻水があり、重篤な場合、咳、痰、息切れが悪化し、肺炎に至ることがあります
治療 : パラセタモール系の解熱剤を服用し、体温を冷ましてください。改善が見られない場合は、特に危険な患者群(高齢者、糖尿病や慢性腎臓病などの慢性病を持つ患者、または2歳未満の子供)は、診断と治療のために病院へ行ってください
予防 現在乳幼児向けのワクチンはありません。発熱症状がある場合は、学校や保育園を休むことで病気の拡散を防ぎましょう
どのような場合に慢性的な病気と言えるか
慢性的に病気であることを示す症状 は、風邪やインフルエンザの後、3週間以上続く咳、慢性的な気管支炎、またはウイルス感染後に起こりやすい Bronchial Hyperresponsiveness (BHR)などです
いつ医師を訪れるべきか
密に注意を払い、すぐに医師を訪れるべき症状 には以下が含まれます
- 39度以上の高熱で、解熱剤を服用しても改善しない
- 咳が続き、痰が多くて息苦しい
- 指の酸素濃度が95%未満
- 3週間以上続く慢性的な咳
雨の季節の病気予防
- 新鮮な熱々の食事を摂る
- 常に暖かい服を着る
- 毎日十分な清潔な水を飲む
- 定期的な運動
- 最低でも6–8時間の睡眠
- 雨や洪水の水を避ける
- 雨に濡れたらすぐにシャワーを浴び、髪を洗う
- 蚊に刺されないようにし、水たまりのある湿った場所を避ける
- 手をよく洗うと感染のリスクが減ります